Buddysの生き様

プロバスケットボール選手 山本楓己

日本一応援される選手を目指して

「小1のとき、兄のミニバスについていって“走りについてこれたら入っていい”って言われたんです。必死に走って、最後まで食らいついて——その瞬間からバスケは僕の人生の真ん中にありました。」

プロバスケットボール選手 山本楓己(やまもと・ふうき)。

B.LEAGUEデビュー、キャリアハイ27得点。琉球ゴールデンキングスで日本一の経験も積んだ。

華やかな舞台に立つまでには、病気で進路を断たれた悔しさも、夢を前にして骨折した挫折もあった。
それでも挑戦を選び続けたからこそ、今の彼がいる。

幼少期の思い出

愛知県豊川市で生まれました。名古屋から1時間ちょっとで、静岡寄りの場所ですね。

家族は両親と兄と姉と僕。3人きょうだいの末っ子で、まあワンパク坊主でしたね。

小学校1年生のとき、本当は4年生からしか入れないミニバスに「走りについてこれたらいいよ」って言われて。それで余裕で走り切って、特別に入れてもらったんですよ。あれは今でも自分の誇りです。

小4までは野球とバスケと空手の3つをやってて、とにかく体を動かすのが大好きでした。ランドセル置いたらすぐ外に飛び出して、友達と遊ぶ毎日。小学校の頃はエースで、正直“人生のピークは小学生”って言えるくらいでしたね(笑)。

中学時代、初めての挫折

でも中学に入ってからは違いました。成長期が遅くて、みんなにどんどん追い抜かれていったんです。

それまでは走っても負けない、バスケでも負けない、全部勝ててたのに、中学からは全然勝てなくて。自尊心はぐちゃぐちゃにされましたね。

それでも「プロになる」って夢を言い続けてました。恥ずかしさもあったけど、夢を語るのがかっこいいって思ってたんですよ。周りから「本気でバスケやってるよね」って見られるのが、自分にとってのポジションだったんです。

病気で断られた高校進学

高校進学のときには、病気の壁にぶつかりました。

僕、「食物依存運動誘発性アナフィラキシー」っていう病気があって、食べたあとに運動するとアナフィラキシーを起こす可能性があるんです。

小5と中3で発症して、それを伝えたら強豪校から「実力はあるけど難しい」と断られて。正直悔しかったですね。結局、県内の高校に進むことになりました。

でもそこで全国大会に1回出ることができて。学年の中では中心選手としてやらせてもらえました。

大学で変わった意識

大学は名古屋学院大学に進みました。

最初の1、2年はバスケだけじゃなくて、本を読んだり人と会ったりしてビジネスにも興味が出てきて。

でも3年生のとき、「やっぱりプロになりたい」って気持ちが夢から目標に変わったんです。

ただバスケが上手い選手じゃなくて、応援される選手になりたいって。

そこで始めたのが「Tシャツ集め」っていう活動。いろんな人や企業からTシャツをもらって、練習で着て紹介して。応援を形にして見せたかったんです。

コロナ、骨折、そして琉球へ

大学4年のときはコロナで試合がほとんどなくて、プロから声もかからず。

海外挑戦を決めてイタリアに行く準備をしてたんですけど、出発1か月前に腕を骨折。手術もして、全部がなくなったような感覚でした。

そこから繋がりで琉球ゴールデンキングスの練習生に呼んでもらって、最初は「2週間だけ」って言われてたんですけど、結局1年いさせてもらえることになって。その年にチームは日本一になりました。

最初は雑用も多かったし、正直プライドは全部脱ぎましたね。
でも「人として認められることだけを取りにいく」って決めて、必死で過ごした1年でした。

日本一の選手と毎日1対1でやれるし、コーチからのフィードバックも一流。めちゃくちゃ成長できた大きな時間でした。

B1デビュー、そして燃え尽き

翌シーズンは新州で選手契約を勝ち取って、B1デビュー。
最初は短期契約だったんですけど、試合でキャリアハイ27得点を取ったこともあって、シーズン最後まで残ることができました。

でもB1選手になった瞬間、燃え尽きた感覚があったんですよね。
夢が叶っちゃって、「次どうする?」って気持ちになって。

そこで改めて考えたんです。

僕が一番ワクワクするのは「人の心を動かすこと」だって。
だから今は「日本一応援される選手になる」っていう目標を掲げています。

最終的には「応援してくれる人で武道館を満員にする」っていう夢を持ってます。バスケットボール選手として、それを本気で叶えたいですね。

苦しい時を乗り越える方法

2つ大切にしていることがあります。

ひとつは「自分を信じるための材料を集めること」。
似たようなキャリアや体格で成功してる人を調べて、「その人にできるなら自分にもできる」って思えるようにしてます。

もうひとつは「ポジティブに捉えること」。
失敗しても終わりじゃなくて、「次はこうしてみよう」って学びに変える。そうやって自分を前に進ませるようにしています。


そして最後に、読んでくれている人に伝えたい言葉があります。

僕が好きな言葉で「弱さを受け入れる強さ」っていうものです。

挑戦すればするほど苦しい時期は長くなる。でも「これが今の自分だ」って受け入れたら、ようやく希望を持てるんです。そこから「じゃあどうすればいいか」って考えられるようになる。

だから、どんな現実でも受け入れることから始めてほしい。きっとそこから、前に進む力が生まれると思います。

挑戦に、
    香りの相棒を。




なりたい自分になるために、
挑戦をどれだけ繰り返してきたか?

うまくいかない日も、前に進めた日も、
その一歩一歩が未来をつくる。

Buddyの香りは、
「次の一歩」を踏み出す勇気を与えてくれる相棒です。